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よこみちよーこ

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手書きで蛇から虫へ

ヘビの造形から虫という漢字へ移行する図。
……がんばろう

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# by yoko_o1 | 2013-07-14 18:17 | 卒業研究

7月2日アイデア

糸状の素材で文字をつくり、その先端を引っ張ることで長く声を伸ばし、音が消えていく様子を視覚化する。
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ヤッタネ!アタリガデタラモウイッポン!
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文字の引力と斥力。文字の意味が人を引きつけたり遠ざけたりするのなら。
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①這うタイプ ②飛ぶ小さいタイプ ③硬いタイプ
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# by yoko_o1 | 2013-07-03 22:24 | アイデア

変体少女文字の研究

変体少女文字の研究―文字の向うに少女が見える
山根 一眞
講談社
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おもしろくていっきに読めちゃいました。
読んでいて思い出したのは「ギャル文字」のこと。

ギャル文字↓
2002年から2003年頃に普及し始め[2][3]、実業之日本社の石川正尚がギャル文字と名づけた[4]。マスコミが取り上げたことによって広く認知されるようになったが、2005年ぐらいになると流行は途絶え、あまり話題にのぼらなくなった[5]。



この本の研究対象は、昭和49年誕生完了、53年普及開始したと考えられる、若い女性たちが手で書いていた「まる文字」。この字体は、同世代の中でしか通じないような形態をとり、プライベートな印象と幼稚さが濃厚に漂うもの。


また「ギャル文字(と呼ばれるもの)」は、

①手描きの場合は

まる文字に似た(というか「まる文字」を「ギャル」世代にいいなおしたもの??)形態をとる。

思いだしメモ:プリクラ世代、
プリクラ機の中にはいつからかこの、女子中高生の書いたようなまるい文字がスタンプとして搭載されるようになった。
プリクラ撮影後、画像の映った液晶画面に専用ペンで文字を書くなどの操作を行っていくが、
これがつるつる滑る。これで楷書体などは相当に書きづらい。そして文字のエッジは丸い。
時間制限のあるものの場合、ゆっくり書いている時間もない。



②携帯端末の場合
携帯電話のメールなどで文字を分解・変形させて文字を表現する遊び・手法、またそれらの文字そのものの呼称。 「へた文字」とも呼ばれる。

→これについてwikipediaに項目があるのですが、ちらっと読むだけで結構おもしろい。
そしてやはり記事内に「変体少女文字」についての言及があった。


ライターの速水健朗は、1970年代から1980年代にかけて日本の若年女性の間で流行した変体少女文字とギャル文字の類似性を指摘している。
それによると両者は、既存の文字の形状を崩した独特の記号を使って連絡を取り合う仲間内での帰属意識を再確認するという、他者との接続自体を志向するコミュニケーション様式[注 2]に基づいたものだという[16]。
作家の藤井青銅も変体少女文字の雰囲気を携帯電話で再現したものと指摘しており[17]、日本語学者の笹原宏之も変体少女文字に後続する長体文字(ヘタウマ文字)をJISコード内で再現しようとした試みがギャル文字といえるとしている[14]。
教育学者の藤川大祐は、前述の変体少女文字や1990年代に流行したノッポ文字・ヘタウマ字のほかにポケベルを使ったベル番遊び(数字列に語呂合わせによる意味を与えるもの)といったものの延長線上にギャル文字を位置づけ、自身の周囲の価値観に合わせて振舞おうとする若い世代に見られる同調圧力によるものとみている[18]。
評論家の荻上チキは、変体少女文字やギャル文字を、学校空間で少女たちが色ペン・シール・プリクラ帳などの文房具の装飾に熱心になるのと同様の「かわいい」ものへの欲望として位置づけている[19]。


また、このギャル文字に関しては、古くからある「分字」や、江戸時代末期の「当世風流文字くどき通人ことば」という瓦版に書かれたとんちに端を発する鈍字という言葉遊びが挙げられるらしい。


メモ:
・寄席文字なんかも、玄人にしか分からないような本当に余白の少ない文字があったりするので、そういった面に関しては変体少女文字とギャル文字に通ずるところがあると考えられる。

・暗号(また位相文字)とタイポグラフィというテーマ

・可読性と字形による印象のメッセージ性

・読みにくい鳥虫書


ことばと文字の遊園地 (新典社新書)
小野 恭靖
新典社
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# by yoko_o1 | 2013-07-03 19:41 | 卒業研究

本と文字と傘と雨

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雨降る季節の架空の本屋

かたちの見立てばっかりやっていると大切りに必死になっているような感覚が出てくる。
# by yoko_o1 | 2013-07-02 13:12 | 習作

山城隆一の作品」とTishan HSU(ティシャン・スゥ)の作品

大量の文字を扱う作品を見て「浸食されていくような」印象を受けたことから、そういった表現を自分でもできないか、、という単純な気持ちが発端になって卒業制作に取り組んでいます。

この浸食のイメージは、まず情報としての「文字」が大量にあることで頭の中でたくさんの音がなる(あらゆる方向から声の発生を感じる)ようなちょっとした混乱のようなものと、小さな文字たちを自分のなかでうごめく無数の生物が空間を埋め尽くしていく様子に見立ててしまっているという、ものすごく主観的なものです。

まず、先にあげた、頭の中でたくさんの音がなるという印象に関して、、ですが、
ここではその、「うるささ」とは逆の「静か」だと評される作品をひとつあげます。

山城隆一「森・林」1955年発表
植林運動のための試作ポスター。
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・写植によるもののため、文字のエッジがぼけていたり少しがたがたしているために自然な風合いがでている
・細い書体を使用、密集しているところとそうでないところとで風通しが良い
・「木」という象形文字(画数が少なく単純)がふたつで「林」、三つで「森」というイメージの伝わりやすさ。

「情念的なメッセージ」を伝えない象形文字


次にTishan HSU(ティシャン・スゥ)の作品について
ティシャン・スゥ「セル構造機械」1989年発表
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以下Inter Communication1992年秋号より抜粋

1951年にボストンで生まれたティシャン・スゥは、はじめ伝統的なリアリズムの絵画を学んでいたが、しだいに抽象絵画、ミニマリズムの影響を受けつつ、特異なスタイルを確立するようになる。生体と工学との関係を絵画の次元で展開したスゥの個性は、とりわけ平面作品において発揮されているが、その魅力をひとことで言い表すことはむずかしい。スゥの作品を特徴づけているのは、その表面でいまにも開かんとしているいくつもの穴である。それはわれわれの皮膚の表面を浸食していく病巣のように見えるのだが、このとき彼は、絵画という「平面空間」を一種の被膜として把握し、それが浸食される様を提示することによって絵画空間の完結性そのものを浸食しているのである。被膜のあるところ-それは内と外との間に絶え間ない情報交換がなされる戦場であることを想起しよう。ティシャン・スゥは、絵画を一種の生体として把握することによって、いわばそれを内部と外部からなる遠近法的空間に設置しているのである。-


・平面の完結性を浸食すること
・増殖の予感
# by yoko_o1 | 2013-07-02 11:48 | 制作者